甲子園の熱戦は終わっても、まだまだ夏は終わらない!!

…ということで、8月24日~25日にかけて、浄土真宗本願寺派のお寺のグループ

(福岡県の豊前市、上毛町、吉富町で構成される団体)上毛組(こうげそ)の

サマーキャンプが行われました!!

小学生向けのこの行事。

なんといっても、お寺に泊まることができるのが一番のトピックである、

お寺のサマーキャンプですが、

この行事、なんともうかれこれ、50年以上続いています。

ぼくがお寺のグループ内の青少年部の担当になって、2年目になりますが、

(関わってからは8年くらい)今年はここ数年でも参加者が特に多い年になりました。

今回はその様子を全体的にレポートしてみたいと思います。

受付~オリエンテーション

上毛組のお寺は全部で18ケ寺あり、キャンプの会場は持ち回りで、毎年変わっていきます。

全部のお寺が会所(えしょ・会場という意味)になるわけではないので、

おそらく、15年に一度ぐらいの周期で、会場が回ってくる感じです。

ですから、ほとんどの子が初めての場所ということになるんですね。

 

会所のお寺さんまでは、保護者や取次のお寺さんたちに送ってもらいます。

今年は豊前市下河内の浄福寺様が会所になりました。

今回が初めてのお寺体験だという子も大勢いますが、

リピーターの子もいるので、久しぶりの顔を見ると嬉しくなります。

 

初めての子は、受付をした時点では少々緊張している様子ですが、

同じ学校の友達を見つけたり、スタッフと遊ぶ中ですぐに笑顔が出てきます。

違う学校のお友達もたくさんくるので、名前が分かるように、受付を終えた子たちには、

まずは名札の制作をしてもらいます。

 

人数がそろったら、オリエンテーションの開始です。

ここでは、お寺のキャンプには欠かせない、お念珠やお経本の扱い方を学びます。

それを終えると、続いて、「班旗」を作りに入っていきます。

班員同士でのはじめての共同作業ということで、

一つの模造紙に、自分の名前と好きな絵をかいてもらいます。

この時点で班のカラーが出てくるのが面白いところ。

(今年はドラえもんが大量出現していました。)

言われてすぐに絵を書き始める班や、名前だけで絵まで行かない班など、

班員の様子をさぐりながら取り組む子も多くいます。

まだまだ最初の方なので、硬さがとれない感じです。

開会式

開会式はオリエンテーションで習った「合掌・礼拝」で始まります。

開会の言葉を終え、真宗宗歌と恩徳讃、会所寺院住職のあいさつ。

子どもたちは、しばらくの間”正座”です。

そして、2日間一緒に過ごす、スタッフの自己紹介。

スタッフは、お寺の若手僧侶が中心なのですが、最近はお寺の人間だけでなく、

中高生やぼくたちの友人たちも手伝ってくれるようになりました。

大変ありがたく、嬉しいことです。

今回は総勢20名体制で子どもたちのお世話をします。

(お寺の仏教婦人会や総代さんを含めるともっと多くなります。)

室内オリンピック

お寺のキャンプというと、厳しいイメージを持たれることもありますが、

ウチのキャンプはそんな雰囲気ではありません。

まずは、楽しく。

楽しい雰囲気の中で、お寺の場所、お寺の人間を知ってもらい、

お寺に親しんでもらえたら、そして、ゆくゆくは心のよりどころになってくれれば。

そいういう思いで毎年開催しています。

もちろん、儀式の時は真剣に。メリハリを持たせることが肝心です。

 

さて、ここからは、毎年盛り上がる「楽しい」パート。室内オリンピックです!

班対抗で、体を使ったゲームで遊びます。優勝チームにはお菓子のご褒美も!!

全体でのアイスブレイクをはさんで、競技に入っていきます。

 

ここで、少しゲームのご紹介。「満員電車」

班員全員で、新聞紙の上に立ち、スタッフとのじゃんけん勝負をします。

負けると、新聞紙が半分に。新聞紙の上に立てなくなるとアウトです。

負け続けると、どんどん立つ場所がなくなってきます。

毎年参加してくれる子にとっては毎年しているゲームなのに、

もはや鉄板。すごい盛り上がりです。

乗れるかどうかあやしくなってくると、

スタッフの5カウントが始まります。

「5、4、3、2、1…セーフ!オッケー!!」

みんなで知恵を出し合い、おんぶしたり、しがみついたりして、

必死にクリアしようとする様子を見ると、こちらも思わず笑みがこぼれます。

ゲーム担当スタッフが司会と進行を行ってくれました。

当日まで独自にミーティングしていてくれたようです。

昨年好評だった「わなげ」も競技に取り入れました。

わなげビンゴがあったり、個人賞があったり、色々と楽しめる企画です。

また学年によって投げる位置が違ったりするので、

学年が上の子だけが有利とは限りません。

結果発表をすると、この盛り上がり。

入浴~お夕事

室内オリンピックが終わると、入浴タイム。

上毛町の「げんきの杜」(リンクまで入りに行きます。

実は、このあたりは移動があるので、スタッフ側が結構苦労するところです。

昔は”プールがお風呂がわり”でよかった時代がありましたが、

最近ではそういうわけにはいかず、

車に乗せていくのですが、人数も多いため、割り振りもけっこう難しいのです。

さらには、現地に着いたら、周りのお客さんに迷惑にならずに誘導や監督をしないといけません。

(今回は上手には入れたようです。)

お風呂から帰ってくると、お夕事(夕方のお勤め)です。

作法を再確認して、「らいはいのうた」をお勤めします。

子どもたちは覚えるのが早く、割と大きな声でお勤めしてくれます。

最後には全員で、「食前の言葉」「食後の言葉」を練習して、夕食に備えます。

■食事のことばとは?

浄土真宗本願寺派(西本願寺)ホームページより

新「食事のことば」解説 リンク

食事は定番、カレーライス!!

6人の班長さんが代表して、食前の言葉を言います。

「多くのいのちと、みなさまのおかげにより、このごちそうをめぐまれました。

深くご恩をよろこび、ありがたくいただきます。」

お腹を空かせた子どもたちはあっという間にたいらげます。

ぼくもいただきましたが、とてもおいしかったです!

キャンプカレー、いいですね!!

この食事を作っていただいたのが、仏教婦人会のみなさん。

お寺のキャンプにはなくてはならない存在です。

いつもお世話になります。

 

食べ終わったら食後の言葉。

「尊いおめぐみをおいしくいただき、ますます御恩報謝につとめます。

おかげでごちそうさまでした。」

静かタイム~ともしびのつどい~就寝勤行&法話

お腹いっぱいになった後は、お寺らしい時間を。

本堂を暗くして、少しの灯りでお話を聞きます。まずは、静かタイム。

今回新たに企画したもので、お寺っぽい時間もあるといいなと思い導入したもの。

最初は暗くすると、わーきゃー騒いでいましたが、だんだんと静かに。

 

住職さんから、お灯りのことや、お寺のことを教えていただきました。

昼間あんなにはしゃいでいた子たちも、耳を澄ませていましたよ。

静かタイムが終わると、「ともしびの集い」です。

今回は5年生、6年生が代表して阿弥陀様にお灯りを供えました。

蝋燭に火を灯しますが、本物の火を使うので

お供えするときは少々緊張しているようでしたが、慎重に無事に終えることができました。

そのあとは続けて、恩徳讃と、若手僧侶の法話。

食事の時の言葉遣いや、仏さまの慈悲の話をいただきました。

就寝準備~就寝

就寝勤行が終わると、一日目のすべてのスケジュールが終了です。

子どもたちがパジャマに着替えたり、歯磨きをしている間に、

スタッフは蚊帳(かや)張りの作業です。

こういう、面白いところは決して見逃さない子どもたち。

作業中に中に入ってきたりして大変でしたが、なんとか張り終えました。

ぼくたちも普段は使うことがないものですが、

今回は古民家や近隣のお寺さんからお借りしました。

おそらく、某ジブリアニメでしか見たことがないという「蚊帳」

動き回ることがないので、安心ですが、こんな変わった空間に

じっとしていてもテンションはマックスです!

昨年は珍しく早く寝た子どもたちでしたが、今年はいつも通り、

遅くまで起きている子も、ちらほら。

明日は6時起きだからね。早くおやすみ。

2日目 ラジオ体操でスタート!

ほらほら、早く寝なさいとあれだけ言ったのにと、

眠い目をこすりながら起きだしたのは…スタッフのほう。

寝るのが遅かった子もいたはずなのに、

起床時間のずいぶん前から子どもたちはバタバタ。

今日もすでに、元気すぎるくらい元気です。

 

2日目のスタートはラジオ体操から。

班長さんが前に出て、お手本になります。

心地よい気温の中で体を動かすととってもさわやかな気分になります。

本堂、境内の掃除

続けて、朝の掃除!とてもお寺っぽい光景です!

ゴミ拾いや、ほうきで掃き掃除、雑巾がけと、

自分たちで使わせていただいているお寺を綺麗にしていきます。

途中で飽きている子もいましたが、一方で何度も雑巾がけをしてくれる子もいました。

スタッフが指示しなくても、みんなの靴を綺麗にそろえてくれる子もいました。

嬉しいですね。掃除が終わる頃にはお寺がとってもきれいになりました!

来た時よりも美しくです。

晨朝勤行(朝のお勤め)&法話

朝も同じく、「らいはいのうた」をお勤めします。

この頃になるとお経もずいぶん慣れてきた感じがします。

お勤め後には、「ブッダがせんせい」の本を使った若手僧侶の法話も聞きました。

ゆるやかな、お寺の朝を過ごします。

お腹が空いたら、朝食だ!

朝食はパンとバナナとジュース。しっかり食べて元気に活動です!

パンは『村のパン屋SUN』(リンク)に注文しています。

流しそうめんの道具づくりスタート!

少し食後の休憩をして、いよいよ今回のメインイベントと言ってもいいでしょう。

会所の住職さんがぜひ、したかったという”流しそうめん”

前日準備の際にスタッフが”なた”で、半分にしていた竹の節抜きを

子どもたちにしてもらいます。

はじめにスタッフの説明を受けて、班に分かれて実践です。

ハンマーなどで叩いて竹の節を抜き、そうめんが流れる部分を作っていきます。

この後自分たちが使うものですから、みんな真剣です。

この時間帯から温度が上がってきたので、水分をとるように促しながら、

なるべく日陰で作業をしてもらいました。

子どもたちが節抜きに夢中になっている頃、同時作業で、組み立てを行います。

お寺の総代さんたちも協力してくださいました。

お手製の三脚の上に竹を組む予定だったのですが、

なかなか上手くいかず時間がかかってしまいました。

スタッフにかかるプレッシャー。果たして無事出来上がるのか??

その結末は…、閉会式の後で。

最後の儀式。閉会式

子どもたちの節抜きが終わったので、(スタッフが組み立てを裏でやっている)

本堂に入り、閉会式を行いました。

ここでは、修了証書の授与や前日の室内オリンピックの表彰式がありました。

修了書の授与では班の代表として班長さんに出てきてもらい、

住職さんが修了証書読み上げます。

記念品として、お菓子やノート、鉛筆が送られます。

室内オリンピック優勝チームには少し多めのご褒美もありました。

最後に、全員でお寺へのお礼の言葉を伝え、終了となりました。

さて、いよいよ流しそうめんですが、竹は組あがったのでしょうか??

お待ちかね、昼食タイム!

ご心配なく!!ほら、こんな見事に!!

スタッフの努力により、無事組み立てが出来ました!!(ほっ、よかった!)

けっこう全長が長いです。

今回はそうめんだけでなく、ぶどうやプチトマトも流します。

時折流れてくるお楽しみが嬉しいですね!

まずは、「食前の言葉」をみんなで。

流しそうめんスタートです!

ちなみに、つゆを入れる器は竹を使いました。

竹の香りがしてよかったのではないでしょうか?

そうめんを必死に口に運びます。

ロング流しそうめんだったので、後ろの方からは

「流れてこないよ~!」とブーブー。途中からも流しました。

たくさんのそうめんを食べて、みんなお腹いっぱいになったようでした。

ごちそうさまでした!!

解散!

終了時刻近くになるとお迎えがちらほら。

みんな大きな荷物を抱えながら家路につきます。

子どもたちよ!また来年!!

そして、いつでもお寺に来てね!!

 

これにて全日程終了。

スタッフは会所寺院の片付けをします。

今回協力いただいた全員ではありませんが、お疲れのところをパチリ。

そうめんが余っていたので、みんなで軽くお疲れ会。

クタクタですが、無事終わったという安心と共に食べるそうめんは、おいしかったです!!

 

さいごに

参加してくれた子どもたち、スタッフのみんな。

ありがとうございました。

また来年よりよいものを作れるよう、精進していきたいと思います。

これをご覧になられている方はぜひぜひ、

上毛組のお寺さんたちの動向もチェックしてみてくださいね!!

 

写真:大江英崇

※一部の写真は霍野廣由くんより

 

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大江 英崇
僧侶&ローカルWebメディア「ぶぜんらいふ。」編集長(http://buzen-life.com/) お寺と地域の活性を目指して日々奮闘中です。夢は豊前を仏教王国にすること。そのために、お寺を中心としたコミュニティ「お寺まちづくり」を推進中です!