宗祖降誕会に合わせて行っている『新一年生お祝い会』という行事がある。

ウチのお寺が所在している校区の新一年生たちを招待して、お祝いをするという会だ。

 

この会、ずいぶん長いこと続いているようだ。

町の行事で会うおおよそ50歳ぐらいのおっちゃんが言っていた。

「小さい頃、賢明寺でお念珠もらったよ」

お念珠を小学生に渡すというのは賢明寺では新一年生お祝い会ぐらいしかないので、

その言葉から、最低でも40年ぐらいはやっているのかなと考えられた。

 

内容としては、

①念珠授与

②念珠の扱い方説明

③法話

④ゲーム

⑤お菓子とジュース

という感じだ。

私が来てからは、ゲームの項目を増やして実施している。

 

詳しく写真で見ていこう。

新一年生お祝い会の詳細

子どもたちを集める方法は、事前に地区の婦人会の方を通して出席者に声を掛けて出欠をとってもらっている。

お寺だけではなかなか把握できないので、それぞれの地区の詳しい方が活躍することになる。

 

時間は夕方。

平日に開催しているので、学校終わりの子どもたちがお寺に集まってくる。

初めての本堂に興奮するのか、走り回る子や、同じクラスの子とわいわいと遊ぶ子が多い。

そしてこの子たち、本能的な流行りなのか、なぜか必ず積んである椅子に上って遊ぶので、

気づいてからは崩れないように固定している。

賑やかな中、「前に座ってね~」と声を掛ける。

順に「○○くん、○○ちゃん」と、名前を呼んでいき、お念珠を渡す。

坊守がお念珠の扱い方を指導

今回は坊守が担当。

(若坊守は子供が小さいため、見学。)

「左手にもって、後ろから右手を通していきます。」

まだ、座り方が分からない子どもたち。

「正座をしようね~。」と声を掛けると…。

みごと、美しく座れた子どもたち。

その様子を保護者が見守る。

(授業参観みたいだ…)

法話

ここからは法話の時間。

先ほどのお念珠を使ってのお念仏から始まる。

お念仏には本来、何回という数は関係ないのだが、

日曜学校などでは「南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)」を覚えてもらいたいのと、

しっかり声を出してもらいたいので、「みんなで合わせて、なもあみだぶつ、3回言おうね。」

と言っている。

元気なはきはきとしたお念仏が本堂に響き渡る。

 

実のところ、子どもたち向けの法話はかなり難しく感じている。

だいたい子どもたちはお話を聞こうと思ってお寺にやってきていないからだ。

(セッティングされた、お菓子の方が気になって仕方がないようだった(笑))

 

だから、内容自体は「飽きさせずに、短く。」が基本だが、

子どもたちの場合は場づくりというか、「話す」という前段階の

雰囲気なども重要になってくるので、毎回勉強させられる。

何が何でも言ったことは覚えて帰れ、というスタンスは子供たちにキツいので、

気楽に、「お寺で正座してなんか聞いたな」ということを将来思い出してくれていたらいいやぐらいの方がいいような気がする。

レクリエーションゲーム

先ほどまではなんだったのかというくらいに、ここで一気にテンションがあがる。

今回は、誕生日順に円になって並ぶゲーム、「バースデーサークル」

一人の行動をみんなが真似して、リーダーを当てる「リーダーを探せ!」

を行った。

まだ保育園や幼稚園を出て間もないので、難易度の高いゲームはむずかしい。

適切なゲームを選ぶことが重要だ。

結果的には、とても盛り上がって、みんな楽しそうだった。

お楽しみ、おやつタイム

お餅や、ガムなどのお菓子を一生懸命にほおばる子どもたち。

「晩御飯もちゃんと食べるんやで。」

最後に、お手伝いいただいた婦人会の方々に、

みんなでお礼。

せーの。「ありがとうございました!」

境内の脇にある、鐘つき堂。

ちょうど5時ごろだったので、子どもたちが鐘を突いて帰った。

「また、お寺に遊びに来てね!」

 

以上が新一年生お祝い会の様子です。

 

この会が長く続いていることは大変尊いことだと感じる。

冒頭のおっちゃんの言葉にもある通り、お寺に参ったなということを覚えていてくれたら、

大きくなってからも、お寺を身近に感じてくれるんじゃないかなと思う。

 

そういう思いでこれからも続けていきたいと思う。

 

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大江 英崇
僧侶&ローカルWebメディア「ぶぜんらいふ。」編集長(http://buzen-life.com/) お寺と地域の活性を目指して日々奮闘中です。夢は豊前を仏教王国にすること。そのために、お寺を中心としたコミュニティ「お寺まちづくり」を推進中です!