1-2014-08-25 09.34.56

実はわたくし、お寺の未来主催の「未来の住職塾」というものに今年、2014年の四月から通っていました。

その研修が、12月に最終回が終わりました。

www.oteranomirai.or.jp/juku/

 

今まで、第一期、第二期と開催され、私は第三期に行っておりました。

今年は東京、名古屋、京都、大阪、博多と全国で開催されており、博多クラスで勉強させてもらいました。

 

この住職塾は全部で5回あり、

第一回 経営の基礎

第二回 マーケティング

第三回 ビジョン・戦略

第四回 リーダーシップ

第五回 寺業計画書発表

という風になっています。

 

お寺では、こういうテーマのことを全くと言っていいほど学びません。

それもそのはず、お寺というのは基本的に非営利でありますので、

「もうける」とかそいういうことは考えないのが普通です。

むしろ、一般の家庭の友人たちに聞くと、「オレ達と一緒のことするんやね」と

言われましたので、企業におつとめの方の方がこういう研修をなさるのかもしれません。

 

ですので、「経営」と聞くと、お寺もついにその分野に乗り出したか。

と思われがちですが、そうではありません。経営の基礎理論を使って、

いかに、お寺を見つめなおしていくかということを学んでいくのです。

それによって、今まで考えていなかったことが浮かび上がったり、

軽視していた物事の意味合いを考えなおしたりということができていくのです。

 

例えば、

お寺の使命は何か?

お寺を取り巻く環境はどうなっているか?

お寺の強み、弱みは?

具体的なお寺の数年後の姿をどう想像しているか?

その数年後の姿にたどり着くにはどう行動していくか?

その姿を実現していくための具体的な行事をどう考えて実行していくか?

 

というようなことを考え、いろんな事例を参考にしながら、

自分のお寺に当てはめて、書き出したり、話し合ったりします。

 

それと、財務面。

現実、お寺を取り巻く環境というのは厳しいもので、

経済的に厳しいお寺もたくさんあります。

基本的にお寺はもうけるということをほとんどしませんが、(一部をのぞいて)

かといって、お金がまったく入ってこないと維持ができません。

境内や、本堂。人が多く集うために大きくなっていますし、その修理などの費用というのは間違いなくかかります。

ご講師を呼ぶのでも、ご法礼が必要です。

ですので、そういう財務面の話題も結構出てまいりました。

 

このへんは、ご門徒さんの方が特に疑問を持たれる点が多いと思います。

ですので、お寺さん同士や、ご門徒さんとも、もっとしっかり話して、考えてもいいかなと思っています。

 

「お寺とお金」というのは、一部のお坊さん方によって悪いイメージがついてしまっていますが、

ほとんどのお坊さんというのおは、何とか仏法が広まって欲しいと、まじめにやっていますし、

よく聞かれるお布施の全国平均とかは、地域差も相当にあるので、

まったくあてにはなりません。

 

ですので、ご門徒さんからすれば、疑問があれば、お寺の人と話してみるというのが

一番手っ取り早い方法だと思います。

 

この媒体はインターネットですが、近くのお寺やお世話になっているお寺に出かけて、

実際に会って、話してみると、住職の人柄もわかるし、

意外と興味深いことが聞けたりもします。

「百聞は一見にしかず」です。

 

うわさに惑わされず、実際に聞いてみることが重要ですし、

お寺もこれからはより透明性のある会計が求められることになるでしょう。

 

それは、さておき、

この未来の住職塾ですが、メンバーは基本的に仏教というくくりにあるので、

宗派は関係ありません。さらに、僧侶だけでなく、総代さんや、お寺関係周辺の方々も行くことができます。

ですので、うちの博多クラスは、

浄土真宗、お西、お東、日蓮宗、という方々がいました。

 

それだけも、いろんな考えがあるし、非常に刺激があって勉強になりました。

視野がとても広がったと思います。

全国の他のクラスではもっといろんな宗派の方がおられるようです。

 

そういう仲間たちと切磋琢磨しらがら、この未来の住職塾の最大の目標である「寺業計画書」を仕上げ、

「事」 こと、の じ、ではなく「寺」 てら、のじ、です。

最終回で、みんなの前で発表するのです。

その計画書を経営についてを学びながら、作り上げていきます。

 

最初は、どうしたらいいのか全く分かりませんでしたが、

勉強させてもらいながら、少しずつ作り上げていきました。

 

そして、その発表がこの間、行われたわけです。

この時、いろんな指摘や意見をいただいて、それをさらに磨き上げて、

最終的に事務局の方に提出します。

 

その結果、卒業できるかどうかという判定が行われます。

ですので、発表が終わってもまだ気が抜けません。

 

発表の最後に、塾長の松本紹圭さんのお話もありましたが、「仕上げて終了」ではありません。

「ここからがスタートライン」です。

この寺業計画書をもとに、「お念仏のみ教えを多くの人と一緒に喜んでいく」ということにこれから取り組んでいきます。

 

もちろんのこと、寺族は頑張ります。

しかし、賢明寺は寺族のものだけ、ということではありません。

お念仏のみ教えも、もちろんそうです。

 

ですので、寺族だけでなく、ご門徒さん、地域の方、一緒になって

大切なみ教えを次の世代にも残していければと思います。

 

それが、今の世を生きる私たちの仕事なのだと思うからです。

今から、みんなで力を合わせましょう!

 

 

大江 英崇

僧侶&ローカルWebメディア「ぶぜんらいふ。」編集長(http://buzen-life.com/) お寺と地域の活性を目指して日々奮闘中です。夢は豊前を仏教王国にすること。そのために、お寺を中心としたコミュニティ「お寺まちづくり」を推進中です!