朝晩の気温も下がって、めっきり秋らしくなってきた今日この頃。

もみじや、イチョウの葉も色づき始め、目を楽しませてくれます。

この時期になると、紅葉を見にお出かけしたくなっちゃいますね!

 

こんにちは!おてライターのHIDEさんです。

お寺が楽しくなる情報を発信しています!

 

さて、あなたは紅葉を見にいくならどこへ行きますか?

近場の名所?

山へ紅葉ハイキング?

それもいいですね~!

 

でも、どうせいくなら「秋の京都」という選択肢もあるのではないでしょうか?

特に、「ことりっぷ」を開きながら、「そうだ 京都、いこう。」

と思わずつぶやいてしまう、あなた。

それはもう、京都があなたを呼んでいますよ。

 

今回は、そんな禁断症状が出始めているあなたのために、

「お坊さんに聞く京都の旅」と題して、

少し「通」な京都旅を提案したいと思いますよ。

ほな、いきましょか。

京都へ行くならお坊さんに聞け

旅行へ行くのには、まず下調べという几帳面なあなた。

ガイドブックもいいけれど、

おてライターのおすすめは、「京都へ行くならお坊さんに聞け」です。

 

お坊さん??

「お坊さんに聞け」って、どういうことでしょうか?

 

京都には寺社仏閣が多いというのはご存じの通りですが、

それが多いということは、それにまつわる人間も多いということです。

もちろん、その中にはお坊さんも含まれます。

 

また、日本の仏教では宗派(しゅうは)というものがあり、

それぞれのトップを本山(ほんざん)と呼びますが、

京都にはその宗派の本山も多く集まっています。

 

それらの本山へ、お坊さんたちはたびたび出張に行ったり、

大事な儀式を行いに行ったりします。

つまり、お坊さんたちは本山のある「京都へ行く機会が多い」のです。

 

また、京都は「お坊さん系教育機関」が集まっているのも特徴で、

浄土真宗の場合、地方から出てきたお寺の子どもたちが龍谷大学へ通ったり、

中央仏教学院というお坊さんの専門学校に通います。

 

ちなみに、僧籍(お坊さんの資格)を持っていない人は、

大学や専門学校の在籍中にお坊さんとなることが多いんですよ。

 

つまり、お坊さんたち(や、なる前の人たち)は

青春時代を「京都」で過ごすことになります。

 

大学だったら4年、大学院へ進めば+α。

と、長い間「京都」で過ごし、

色々な経験をします。

 

そうするうちに、青春の甘酸っぱい思い出と共に、

思い入れのある場所が一つや二つ、三つや四つ…と、

できるんですよね。

 

ですから、そんな「色んな思い出を持ったお坊さんたち」に聞けば

京都のあんなとこや、こんなとこを教えてくれるに違いないのです!!

 

というわけで、

「京都へ行くならお坊さんに聞け」なのです!

 

そのうち「お坊さんに聞く京都」をシリーズ化したいと目論んでいますが、

第一弾は手前みそ!でいこう。ということで、

お坊さんでもあるおてライターであるHIDEさんが、

おすすめの宿をご紹介したいと思いますね。

 

宿坊に泊まろう!

京都で宿泊となると、

たいていの方は、ホテルか旅館のどちらかを選ぶと思うのですが、

第三の選択肢として、「宿坊」はいかがでしょうか?

 

宿坊とは…

宿坊、宿房(しゅくぼう)は、主に仏教寺院などで僧侶や参拝者のために作られた宿泊施設である。

Wikipediaより

 

もともと宿坊は「僧侶や参拝者のために作られた施設」ですが、

現在の宿坊はだれでも泊まることができるものが多くなっています。

参考:宿坊研究会

 

西本願寺の宿坊である、『聞法会館』(もんぼうかいかん)もその一つです。

 

西本願寺の宿坊、聞法会館

地図

西本願寺のすぐ北、堀川通りに面したお宿で、

京都駅からは徒歩15分。タクシーやバスでも気軽に行ける場所です。

 

さて、ここからは、聞法会館を詳しく見ていきたいと思います!

こちらが正面からの外観。

たびたび利用していますが、改めて見てみると旅館的な雰囲気もある外観ですね。

フロントやロビーは知らないで入ると、きれいなホテルのようにしか思いません。

 

しかし、そこは西本願寺の宿坊。これから紹介していきますが、

様々なところが通常のホテルとは違ってきますよ~。

(ここを味わうのがこの宿の醍醐味です!)

お部屋はこんな感じ

こちらはトリプルのお部屋。

広々としています。

他にも和室タイプもあるので、空室状況によってはどちらか選ぶことができます。

詳しくは最後にリンクを貼っておきます。

室内はユニットバスですが、地下にきれいな大浴場があるので、

そちらを使用します。

浴衣です。これを来て大浴場や食事場所にも行けます。

1分くらいでお湯が沸くポットやお湯のみ、グラスのセットが置いてあります。

このあたりはホテルの感覚ですね。

部屋の雑誌、新聞はお寺っぽい。

このあたりから、お寺カラーが出てまいります。

・「BM」buddhist magazineの『大乗』

・西本願寺の新聞である、『本願寺新報』

・毎月カバーガールが気になる、『御堂さん』

と、西本願寺関係の書籍がならびます。

 

お寺にあまりなじみのない方にも興味を持ってもらえるような作りになっていますよ。

うれしい心遣い

聞法会館はご門徒さんも多く泊まる宿で、

ご高齢の方の利用もとても多いからか、ルーペが置いてありました。

これは、助かりますね。

(ぼくはまだ分からないけれど。)

部屋の最大の特徴「法話チャンネル」

さて、ここまで部屋の様子を見てきましたが、

「ちょっと雑誌がおいてあるだけで、普通のホテルじゃん」

とちょっとがっかりされる方もいるかもしれません。

 

ここからは「らしさ」をご紹介したいと思います。

それが、こちら。

「法話番組表」とあります。

なんと、これはお部屋で法話が聞けちゃう画期的な仕組みなんです!

注)ただし、音声のみです。

 

法話を流しながら荷物整理や、ちょっとゆっくり。

これはもはや、新しい京都の楽しみ方かもしれません!

(ちょっと大げさ)

 

ちなみに、使い方は以下の通り。

客室法話の聴き方

説明書があるので、そちらをお読みいただければ一発ですが、

リモコンの左上にある、「SDカード」ボタンを押します。

すると、上のような表示が出てくるので、

「ビデオ一覧を見る」にカーソルを合わせて、「決定」ボタン。

すると、SDカード内のデータ一覧が読み込まれます。

さきほどの番組表と数字が対応しているので、

聴きたい法話にカーソルを合わせて、決定ボタン。

法話音声が再生されます。

有名な先生方のお声が聞こえてきます。

なもあみだぶつ。

 

時間外に本願寺内が見れる、裏技!?

17時すぎ。

この時間、本願寺は閉門していて中に入れません。

しかし、聞法会館の窓からは閉門後の本山の様子をうかがうことができちゃいます。

正面の白州のほうまでは見えませんが、それでも、ちょっと特別な気分。

これはとっておきのスポットですので、どこかは探してみてくださいね。

生の法話も聞けちゃう!

聞法会館の最大の特徴と言ってもいいと思いますが、

昼と夜の2回一階の広間で法話を聞くことができちゃいます。

 

言い方を変えれば、「法話ライブが毎日行われているお宿」です。

こんなお宿ってありますか??

これほど有難い場所はないでしょう。

 

この法話の時間は、布教使と呼ばれる「布教の専門家」によって行われます。

常例布教と言って、西本願寺の御影堂で布教をされるのですが、

こちらの聞法会館でも、お話しをしてくださるんですね。

流れとしては、みんなでお経のお勤めをしてから、ご法話。

若手からベテランまで、3日ほど連続で同じ方がつとめます。

全国各地から布教使さんがいらっしゃるので、

ここに聞きに行くだけで、様々な法話が聞くことができます。

こちらは、宿泊の方に限らず入っていただけるオープンスペースになっていますので、

お泊りでないかたも、一度お聴聞(おちょうもん・法話を聞くこと)

されてみてはいかがでしょうか?

門限なし。出るのも自由

聞法会館内に大浴場や食事処、おみやげを買う売店もあるので、

ゆったりと過ごすこともできますが、

「せっかくだから、京都の夜を楽しみたい!」

と言う方に朗報!!

 

京都の古い旅館街などには門限があるところも多いですが、

こちらのお宿には特に門限はありません。

 

どうぞ、ごゆるりと京都の夜をお楽しみください。

 

ただし、明日の朝、

早起きしていくべき場所があるので、

ほどほどにがおすすめです。

翌朝は、お晨朝へいこう!

京都の夜を堪能した翌朝は、強制ではありませんが、

お晨朝(おじんぢょう・朝のお勤め)に出てみてはいかがでしょう?

すがすがしい一日を迎えることができますよ。

 

聞法会館からは、歩いて1、2分ほどで西本願寺に到着します。

持ち物は「お念珠」をお忘れなく。

現在は朝6時から始まります。

こちらでもお経と短い法話があります。

 

まずは、阿弥陀堂でのお勤めをし、続いて御影堂に移ります。

阿弥陀堂では讃仏偈、御影堂では正信偈が多いですが、

日によって変わりますので、一緒にお勤めしたい方は

本願寺ホームページなどで下調べをしておくことをおすすめいたします。

 

また、お経本の貸し出しもあるので、安心です。

慣れていない方はお経を目で追いながら、声を出せそうなところは出すという感じでも

「お勤めに参加した!」という気持ちになれるかもしれませんね。

お坊さんの声と、ご門徒さんの声が堂内に入り交じり

とても荘厳な雰囲気がしますよ。

今回はこちらのおつとめ。(朝ですが。)

後ろには椅子席もあるので安心

足の不自由な方、正座が苦手な方にも安心な椅子席があります。

ただし、暖房設備などがないので、冬は正座に比べて足元がめちゃくちゃ冷えます。

ひざ掛けや防寒具はしっかりとご持参くださいね。

 

おつとめと法話を合わせて、

約1時間、7時ごろには終了します。

帰敬式を申し込まれている方は続けて同じ場所で行われます。

 

お晨朝が終了して、その後お宿に戻って食事をとられる方が多いですね。

出発まではお部屋に帰られてゆっくりするもよし、

おみやげや仏事用品を売店でそろえるのもよし。

これからの京都観光の計画を立てるのもよしです。

 

ただし、出発するときはお忘れ物ございませんように。

まとめ

いかがだったでしょうか?

宿坊というと、構えてしまうかもしれませんが、

そんな雰囲気はいい意味でほとんどないので、

自分のペースでお寺の空気を感じることができます。

「お寺のお宿、初心者」の方におすすめなのではないでしょうか?

 

特徴をまとめると次のようになります。

・部屋で法話が聞ける!

・お宿内で生の法話が毎日2回聞ける!

・大浴場がきれい

・おいしい食事もいただける(ただし食事処で)

・門限がない

・西本願寺のすぐそば!

・売店がめっちゃお寺っぽい!!

 

ぜひ、参考にされて京都の紅葉や旅行を楽しまれてくださいね!!

 

西本願寺の宿 聞法会館(もんぼうかいかん)

所在地:〒600-8357 京都府京都市下京区 花屋町通堀川西入柿本町600−1

お問合せ: 075-342-1122

ホームページリンク

 

公式ホームページを見ると、面白いプランもあるようですので、

これも要チェックですね!

大江 英崇

僧侶&ローカルWebメディア「ぶぜんらいふ。」編集長(http://buzen-life.com/) お寺と地域の活性を目指して日々奮闘中です。夢は豊前を仏教王国にすること。そのために、お寺を中心としたコミュニティ「お寺まちづくり」を推進中です!