【お寺参りの仕方と作法】近所のお寺へ参るには?はじめての日常編&法要編

清水寺、金閣寺、東西本願寺…などなど京都には有名なお寺がたくさん。でも…

「京都のお寺は行きやすいけど、近所の普通のお寺さんはなかなか入りづらいなあ…」

そう思っていらっしゃる方も多いことでしょう。

ひでさん

こんにちは!おてライターのHIDEさんです。お寺が楽しくなる情報を発信しています!

 

ぼくがお寺の情報を発信しているのは、お寺に来てもらってお寺の楽しさを知ってほしいからですが、よく考えてみるとお寺ってけっこう入りづらいですよね。

もしぼくが「キリスト教の教会」に行くという状況が生まれたとして、気軽に行けるかというと、やはりハードルが高いことだなと思います。

そこで、まずお寺参りを初めてするという方の「不安」を整理してみると…

・お寺って何をしているか分からない。

・勝手に入ってもいいのかどうか…

・作法も分からないし…

・門徒ではないし…

と、そんなところが挙げられます。

でも、お寺はみなさんが思われているよりも堅苦しいところではないですし、思い切って法要や行事を体験してみると心地よさを感じることもできます。

今回はそのことを知ってもらうため、はじめてお寺に参られるという方や、なんとなく分かるけれど、「少し不安だなぁ」という方ににむけて、

・「どうやって、お寺に参ればいいのか」

・「お寺の法要では、どのようなことをやっているのか」

ということを書いてみたいと思います。

 

それでは、どうぞ!

この記事を読めばわかること
●お寺参りのマナーや作法
●お寺に参りやすいタイミング
●お寺の法要の雰囲気
目次

よくある質問:門徒(檀家)以外も参れるのですか?

はい、大丈夫です!

まず、お寺は基本的にだれでも お参りできます!

 

「ウチは〇〇寺の門徒だから、そちらには参れません」と、気にされる方が多いのですが、気にしなくて大丈夫。

ご門徒さんでなくても、お参りいただけますよ。

 

ただし、一部都会のお寺などは防犯上施錠しているところもありますので、お寺の人に一言声をかけましょう。

お寺参りのマナーについて

馴染みのない方にはお寺は同じに見えますが、地域によってお寺の雰囲気が少しずつ違うということを覚えておきましょう。

例えば、都会のお寺さんでは人通りが多く防犯の面で門や本堂を閉めているところがあります。

一方で地方ではわりとゆるやかで自由に出入りできるというところがスタンダードです。

(…とは言っても、防犯はしっかりしているところも多いので、泥棒さんはお断りですよ!)

 

ですので、お寺の雰囲気が分からない場合は一本電話を入れてからお参りすることをおすすめします。

「今からお寺参りしたいのですが、よろしいでしょうか?」

という感じでお話しされれば、たいていのお寺さんは受け入れてくださるはずです。

電話番号はグーグルなどの検索エンジンにお寺名を入れれば検索できます。

 

電話をしておけば、お寺側も心づもりができますし、もし住職さんたちに会いたい場合は電話口でその旨を伝えておけば、法事や葬儀が入らない限りは対応していただけると思いますよ。

お寺参りの作法、山門を入る時と出る時

お寺に入る時、出る時の作法を説明します。

浄土真宗のご本尊は阿弥陀如来様ですので、本堂内におられる阿弥陀様に向かって一礼しましょう。

大まかな流れは次の通り。

門を入って一礼

本堂入って一礼

合掌・礼拝、本堂で過ごす

本堂を出る時に一礼

門を出る時に一礼です。

※一礼は正式には一揖・いちゆう、揖拝・ゆうはい、と言います。

 

▼詳しい作法はこちらの記事で説明しています。>>>

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庫裡(くり・住居部分)に声をかけましょう

参拝する場合、気持ちに余裕があればお坊さんたちに一言声をかけるのをおすすめします。

どこの人が参ってきたのだろうと気になってしまうこともありますから。

 

声をかける場合はまず、住居部分である庫裏(くり)に伺いましょう。

 

お寺というと本堂を思い浮かべますが、用のある時以外、本堂にお坊さんはいません。

庫裡で電話の対応や事務仕事をしながら待機しているからです。

 

庫裡はたいていの場合、同じ敷地内にあるのでそちらの方に行って、声をかけたり、インターホンを鳴らすなどして、参拝の旨を告げましょう。

 

もし、どうしても顔を合わせたくない場合は声をかけなくてもOKですよ。

お寺にお参りするタイミングって?

きっかけがないと難しいのがお寺参りのタイミングですが、大きく分けて、日常と法要(イベント)2つのタイミングがあります。

①日常のお寺参り

1つは、日常のタイミング。

「何も用はないけれど。ふと、お参りしたいような。」

そのような方、大歓迎です。

ぜひぜひ、本堂に上がって仏さまに手を合わせてください。

 

ちなみに、賢明寺では基本的に本堂は8時~17時(お盆・彼岸中は含まない)の間、本堂、納骨堂を開けております。時間中ににどうぞご自由にお参りください。

照明を点けて欲しい、ということなどがあれば、庫裡(くり、住居側のこと)の方までお申し出くださいませ。

②法要時のお寺参り

もう1つは法要のタイミングです。

 

たいてい年間に数回程度行われるお寺の法要ですが、お経とお話(法話)がセットになった形が最も一般的です。

日常と比べるとお参りの人も多いので、初めての方には「法座」の方がハードルが低いかもしれません。

 

その他、お寺に親しんでもらうために、コンサートやヨガなどのイベントを開催しているところもあります。

そういう時は気軽に行けるチャンスですね。

法要をダイジェスト写真で疑似体験!

ここからは写真を見ながら、法座を疑似体験してみましょう!

(法要、法座は言い方の違いなので、ほぼ一緒のことと捉えてOKです。)

法要が始まるまで

法要開始15分前になるとある程度は椅子が埋まってまいります。

本堂に上がられたら、まず受付の方にご懇志をあげましょう。(無理はせずに、できる限りでけっこうですよ。)

 

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その後、自分の好きな場所を探しましょう。

法要が始まる時間までは、周りの方と話されたり、僧侶と話されたりする方が多いようです。

(椅子席になっていますので、正座の心配はありません。)

お経の始まり

時間ちょうどになると喚鐘(かんしょう)が鳴ります。

大きい梵鐘(ぼんしょう)ではなく、少し小さめの鐘のことです。

カーン、カーン… カンカンカンカン…

僧侶が出てきてお経を始めます。

「きみょーむりょーじゅにょーらーい」

お参りのみなさまと一緒にお経をおつとめします。

お経の内容によって違いますが、例えばメジャーな正信偈であれば約25分ほどです。

お経が終わりますと、一旦僧侶は下がります。

法話(お説教)の始まり・前席(ぜんせき)

その後、選手交代。ご講師による、お説教が始まります。前席(ぜんせき)です。(約40分)

休憩(約10分)・お賽銭の準備を。

この間に、お寺の役員さんたちが木の受け皿のようなものを持って、お賽銭を集めて下さいます。

お茶やお菓子をいただいてください。一休み。お手洗いもお忘れなく。(納骨堂の下にございます。)

後席(ごせき)(約40分)

泣いたり、笑ったり、どちらもあるのがお説教です。

最後に御文章(ごぶんしょう)をご講師がいただかれます。

最後に、恩徳讃(おんどくさん)の斉唱、または領解文(りょうげもん)を読んで法座は終了となります。

全部で約2時間で終わります。

お昼なら13時半から始まって15時半には終わるイメージです。

 

法要に参加できるお寺をお探しの方へ

この記事をご覧になって、私もお経を読んだり、お説教を聞いてみたい!となった方へ。

お近くのお寺の掲示板を見たり、お寺の方に直接尋ねになって法要の情報を集めることをおすすめしますが、

近くにない場合や勇気がでない場合は、こちらのサイトを参考にされるといいと思います。

法要(法座)を探すためのヒント
リンク>>>浄土真宗の法話案内
※カレンダー、講師、地図などから法要を探すことができる嬉しいサイトです。

ぜひ、参考にしてください。

まとめ

お寺参拝のだいたいの感じはつかめましたでしょうか?

お寺へ行くのに年齢は関係ありません。

参ることのできる「今」が参りどきです!

さあ、お寺へお参りしましょう!

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