みなさん、こんにちは!おてライターのHIDEさんです。
毎年、マルシェやおてライブなど、お寺で楽しく過ごしてもらい、親しんでもらえるようにと企画している『賢明寺花まつり』。
今年は、思い切って5月開催にしました。(4月は何かと行事が多いので)
時期も変わったので少し趣向を変えてみようということで、こんな企画を考えてみました!
タイトル、どんっ!
『ミダノコレクション・シャカデミー賞』
どこかで聞いたことがあるような、ないような…。
さて、どんなイベントか?少し思いを語ってみたいと思います。
ミダノコレクション・シャカデミー賞とは?
この『ミダノコレクション・シャカデミー賞』というイベントには目玉企画が2つあります。
『レッドカーペットファッションウォーク』と、『映画上映会』の2つです。
レッドカーペットファッションウォークはおしゃれをしてコレクションモデルのように、レッドカーペットのランウェイを歩いてもらおうという企画。着るモノは自分スタイルOKで、タンスに眠っている服や、着物でも。また、親から譲り受けた宝石や着物、旦那さんや奥さんからプレゼントしてもらったものなど、ストーリーのあるものを身につけるだけでも、OKです。
そして、このイベントのメインターゲットはずばりシニア層なんです!
賢明寺ではこれまで、若い人に向けてイベントを考えてきました。もちろん、若い人もこれまで同様にご縁を結んでいきたいと考えていますが、今回はシニア層との関わりを少し強調できればと考えています。
…といいながらも、全世代の参加OK!ご家族、グループでの参加OK!にしていますので、若い方からシニア層までそれぞれの関わりある人たちを巻き込んでもらって、みんなでわいわいできればと思います!
そして、『映画上映会』は元々やりたいと思っていた企画でした。
実は豊前(京築地域)って、今現在、半径50キロぐらい映画館がない場所なんですよね。
つまり、気軽に映画を見に行けない環境なんです。
ぼくは小さい頃よく映画館で、映画を見て育ちましたので、イマジネーションの世界ってとっても素晴らしいと思いますし、映画館という場所も大好きです。巨大スクリーン、迫力のある音響、独特の薄暗い部屋などなども五感にビシビシ来ますよね!
また、映画を見終わった後、仲間同士で興奮しながらストーリーについて語ったり、ヒーロー、ヒロインたちの活躍に元気づけられたりする体験というのも素敵です。
そこで、ないのなら、お寺で上映会ができないかなー、と思っていたのですが、この度、実現します。
しかも、上映内容は『アフガニスタン干ばつの大地に用水路を拓く
初めて見た時、めちゃくちゃ感動しました。
内容は「百の診療所より一本の用水路を!」戦乱と干ばつのアフ
こんな日本人がいたのかという驚きと、日本の伝統工法が
…さて、この企画達、きっかけは小さなことから。思いつきと、シャレから始まりました。
当時のぼくのツイッターを見てみましょう。
来月開催の花まつり企画『ミダノコレクション・シャカデミー賞』はシャレから始まった企画だけど、煮詰めていくと、おじいちゃんおばあちゃんが生き生きしているイメージが見えてきた。
もちろん、若い方もシニア層もご家族そろっての参加もオーケーです!
イベントページはカミングスーン!— 大江 英崇 (@hidesan_ooe) 2018年4月15日
シャレというのはですね…。
映画祭したいなー。アカデミー賞いいよな-。アカデミー賞といえばオスカー像だよな-。お寺の花まつりでやりたいなー。お釈迦様の誕生日だよなー。おしゃか、オスカー、オシャカ、オシャカー像!!
オシャカー像渡して受賞スピーチしてもらいたいなー!
こういうノリ。— 大江 英崇 (@hidesan_ooe) 2018年4月15日
でも、この勢いは大事だと思っていて、自分で言うのもなんですが、楽しさがあふれていますよね?
おかげさまで、かなりキャッチーなタイトルになり、みなさんの反応も上々みたいです。
イベントの背景にある思い
最後に少しだけまじめに、このイベントの背景になった思いをお話ししたいと思います。
お参りに行った先でのことでした。
自分のことを「もう、歳やけね、つまらん」と、言うおじいちゃん、おばあちゃんたちに出会いました。
一人、二人ではなく、何人もの人がそういいます。
その言葉を聞くと、とても悲しくなりました。(方言っぽいので、少しニュアンスが違うかもしれませんが…。それでもドキリとします。)
体がおつらいのだろうなと思うのですが、ぼくもやがて歳を経て「つまらん」ものになるのかと思うと、若者としては、もう少しポジティブにいて欲しいなと、正直思ったのです。
その背景には「歳をとることは、良くないこと」という思いがあるのだと感じます。
その言葉を使われる方たちだけではなく、社会全体に。
「歳をとることは、良くないこと」
果たして本当にそうなのでしょうか?
もちろん、歳のつらさというのは、その歳になってみないと分かりません。
その人でないと分からない苦しさ、つらさもあることでしょう。
でも、歳をとるということは、果たしてつらいことばかりなのでしょうか?
若い時には経験できない喜びや、歳をとったからこそ味わえる世界というのもあるのではないでしょうか?
そういう世界があるということもまた、先輩たちが教えてくれました。
90歳を超えていても、暑い日も寒い日も畑に出て、作業をしている方。
お参りに行くと、ヨロヨロと仏間に出てこられ、細い体で一緒に仏さまにお参りをし、終わった後にはお浄土のことを尋ねられ、喜んでお話を聞かれる方。
死ぬまで仏さまに育てられ続ける人生、青春真っただ中でございます、と言ったらええ。とおっしゃった方。
その方達は自分のことを「つまらん」とは、おっしゃいません。
そして、その姿はぼくにめちゃくちゃかっこよく映りました。
おそらく、その方たちは「歳をとることは良くないこと」だとは思っていません。
だから、今の自分の状態を大事にし、生き生きとしている。
そんなところに憧れました。
自分で言うのもなんですが、おじいちゃん、おばあちゃんに憧れるって、素敵なことだと思います。
けれど、どう伝えればいいのだろう?ぼくは、悩んでいました。
ある写真集との出会い
そんな中である写真集に出会いました。
『Advanced Style』
第一弾
第二弾
『Over 60 Street Snap』
第一弾
第二弾
『Advanced Style』という写真集で、ニューヨークのストリートスナップが収められています。(Over60 Street Snapは、ほぼ同じ世界観で、日本のフォトグラファーによるもの)
この写真集に出会い、一気に今回の企画が出来上がりました。
この写真集には60歳以上は当たり前、70歳、80歳、90歳、100歳のおばあちゃんが、おじいちゃんが、老夫婦が、生き生きとした表情で写真に収まっていたのです。
まさに、この世界観でした。
こんな人たちがいるということを知って欲しいと思いました。
若い世代にも、シニア世代にも。
では、どうすれば知ってもらえるか?と考えました。
写真集の中の人たちを呼んでくるのは難しい…。
遠く離れたところの人たちでは実感がない。
ならば、豊前周辺のそれぞれ自分のスタイルで生きている人たちに来てもらえればいいのでは?というところにたどり着きました。
そして、この写真の世界観をリアルに動かしてみようということで、レッドカーペットファッションウォークを企画したのです。
このイベントで最も伝えたいのはシニア世代が生き生きとしている姿、それぞれの人生を堂々と生きていく姿です。
どの年齢でも自分自身の輝き方がある。「歳をとることは素敵なこと」と堂々と言える世の中になれば、色んなものが変化していくのではないでしょうか?
それは、阿弥陀経に説かれた、無量光明土というお浄土の世界、「青色は青色の光に、黄色は黄色の光に、赤色は赤色の光に、白色は白色の光に。」という、それぞれが遮ることなく輝き合っていける世界と似ています。
どの世代であっても、お互いに認め合い、尊重する生き方が少しでも広まっていけばと思うのです。
ぜひ、若い方も、シニア世代も一緒に出演していただいて、楽しめるイベントになればと思っています。
ご協力のほど、よろしくお願いいたします!!
↓レッドカーペットファッションウォーク出演・お申込みは下記から!ぜひ、おすすめも!!スタッフも募集しています。
イベント詳細
■イベントタイトル
『賢明寺花まつり2018 ミダノコレクション・シャカデミー賞』
■日時
2018年5月20日(日)13:00~16:00
■場所
賢明寺 本堂&境内(福岡県豊前市八屋1347)
■タイムスケジュール
13時 開場・受付
14時 レッドカーペット・ファッションウォーク&シャカデミー賞
15時 映画上映『アフガニスタン干ばつの大地に用水路を拓く 治水技術7年の記録』
16時すぎ 終了
※映画上映だけの参加もOKです。
■レッドカーペットファッションウォーク申込方法
下記事項を明記の上、下記のフォームにアクセスして5月10日までにお申し込みください。(近隣の方には申込用紙をお渡しします。)
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・個人はこちらから→https://goo.gl/forms/Cq3FfbnY6kzF0RfC3
・グループ・ご家族はこちらから→https://goo.gl/forms/dJUv9m6v5FSO6eZB2
フェイスブックイベントページ
https://www.facebook.com/events/166600224042623/

僧侶&ローカルWebメディア「ぶぜんらいふ。」編集長(http://buzen-life.com/) お寺と地域の活性を目指して日々奮闘中です。夢は豊前を仏教王国にすること。そのために、お寺を中心としたコミュニティ「お寺まちづくり」を推進中です!